ダウン症の子が困ることって?
こんにちは!
理学療法士、保育士のゴンです!
今回は、自分が今までみてきた子について話そうと思います。
療育施設や、訪問看護(リハビリ)で担当したお子さんについてです。
自分がいた療育施設には、主に先天性の病気の子が多かったです。
その中でも特に多くみたのがダウン症のお子さんです。
70名以上担当した内の、15名ほどがダウン症の子だったと思います。
生後8ヵ月〜5歳くらいまでの子と触れ合ってきました。
とーっても可愛い子ばっかりで、こちらが癒されることも多かったと記憶しています(笑)
そんな可愛い彼らなんですが、ダウン症の子は知的と身体的の両方に発達の遅れがみられます。
今回は身体的なハンディについてお話しします。
知的障がいについてはSTの方が詳しいので、次回説明しますね!
まず、1番問題になるのは体の柔らかさです。
子どもは総じて大人より柔らかいですが、ダウン症のお子さんはさらに柔らかいです。
何が柔らかいのか…それは主に筋肉です。靭帯も緩いことが多いです。
体が柔らかい(柔らかすぎる)と何が起こるか?
…それは、ハイハイ、座る、歩くなど、多くの姿勢や運動が行いにくいという問題が生じます。
各年齢での代表的な困り事をまとめてみます。
0~1歳:ハイハイができない、なかなか座れないなど。
2~3歳:上手く歩けない、階段が大変など。
3歳~:長く歩けない、疲れやすいなど。
体が柔らかいと姿勢を保つのが大変になります(努力を要します)。
四つ這いの姿勢を保つのが大変ならハイハイは難しくなります。
(姿勢良く)立っていること自体が難しければ、歩くことはもっと難しくなります。
人間という生き物は、成長とともに重心が高くなっていきます。
例えば、
赤ちゃんは寝ている(重心は床から数センチ)
→ハイハイが始まる(重心は床から10センチ)
→歩き始める(重心は床から25センチ)
といったように重心の位置は高くなっていきます。
大雑把に言うと、
寝ている(臥位)→座る(座位)→立つ(立位)→歩く(歩行)
と、運動を獲得していきます。
重心が低い方が安定しています。
高くなるほど不安定にはなりますが、移動には有利になります。また、視線も高くなり色んな情報を得やすくなります。
移動しやすく、情報も得やすいので、人間は立って歩いていると言えます。
上記のように順を追って獲得していくのが理想ですが、姿勢を保ちにくいお子さんには難しい場合があります。
机などにつかまって立ち上がり、膝をピーンと伸ばすことによって立っている状態(立位)を保つことがあります。
脚の筋肉をあまり使わず、本人にとっては楽な姿勢です。
が、この時反張膝という、望ましくない膝の状態になることがあります。
反張膝以外にも、発達の順序などに関わる問題はいくつかあります。
この問題に対処していくのが、理学療法士、作業療法士などの専門職になります。
もしリクエストがあれば、ダウン症のお子さんに起きやすい問題をまとめてみようと思います!
今回はここまでにします!
分かりにくい点はご質問下さい!
では、また!