ダウン症の子におすすめの運動5選!【歩き始め〜のお子さん向け】
病院や民間療育(児童発達支援施設など)ではたくさん運動してるけど、家ではあんなことできないよなぁ…
理学療法士の先生にやってもらわないと、ちゃんとした練習にならないのかなぁ…?
そんなこと思っていませんか?
こんにちは!
理学療法士、保育士のゴンです!
今回は、お子さん向けのトレーニングの中から、家庭でもできる運動を紹介します!
ダウン症のお子さんにも勧めたいモノですが、どんなお子さんがやってもいい事づくめの運動だけをお伝えします。
そろそろ歩きそうなお子さんや、1人で歩いているけど不安定なお子さん、普通に歩いているけど椅子でいい姿勢を保つのが苦手なお子さんなど、周りにいたらぜひオススメしてくださいね♪
①ハイハイ
何度目の登場でしょうか、ハイハイ(笑)
でも、とっても重要な運動であるのに家でもできるという点から、やっぱり外せない運動です。
<効果>
・体幹筋の筋力向上
→座っているときや歩くときの姿勢が良くなる
・身体をひねる練習になる
→歩き方を効率的にするのに必要
<+αポイント>
・コースを作ってハイハイしてみよう!
→枕や布団などで作ったコースの上を進むことで負荷がアップ!お腹周りやお尻の力をつけるのにgood!
・一緒に雑巾掛けをしてみよう!
→ハイハイではなく足の裏をついて雑巾掛けできるならそれもgood!もちろんハイハイで雑巾掛けしても効果はあります。お子さんと廊下で雑巾掛けレースしてみては?
②布団の上を歩く
こんなの毎朝やってるよ?という方もいらっしゃるかなと思いますが、これもいいトレーニングになります!
安全に十分配慮した上でやってみてください!
<効果>
・特に足首でバランスをとる練習になる
→屋外など地面が凸凹したところでもうまく歩けるようになる
・上手に転ぶ練習ができる
→転んでもケガしにくい環境で転ぶ練習をしておくのはとっても大切!転んだ時に手をついたり、お尻をつくようにしたりなど、怪我しにくい転び方を覚えておくことで積極的に歩けるようになるといいですね!
<+αポイント>
・より柔らかいものの上を歩いてみよう!
→布団よりベッドマットなど、柔らかいものになればなるほど難易度は上がります。大人でも結構難しいかも?
③手押し相撲
お子さんとスキンシップしているつもりがトレーニングに!一石二鳥の運動遊びです。
このように正座して向き合い、手を伸ばして押し合います。
手をパーにしたまま押し合うもよし、大人と子どもが手を握り合って押し合うのもよしです!
正座が難しい子は他の座り方でも大丈夫です。
<効果>
・腹筋などの体幹筋の筋力向上につながる
→様々な姿勢の安定化
・前方に体重をかける練習になる
→坂道を登るときなど、身体を前に倒して動く練習になる
<+αポイント>
・座る位置を調節して、お子さんの腕がピーンと伸びるようにしよう!
→肘をまっすぐ伸ばして押そうとすると、腕の力がほとんど使えないためより腹筋に力が入ります。
・反動をつけないようにしよう!
→上半身を前後に揺すって押さないように誘導すると、持続的に腹筋に力が入るためgood!互いに手を握り合った方が誘導しやすいです♪
④トランポリン
トランポリンが必要ですが、最近はトランポリンみたいに跳ねることができるクッションも売られているみたいなので、気になる方はチェックしてみて下さいね♪
また、床からジャンプするだけでもいい運動です!
最近はトランポリンみたいに跳ねることができるクッションも売られているみたいなので、気になる方はチェックしてみて下さいね♪
お子さんがエレベーターのボタンを押したい時など、ただ抱っこするのではなくジャンプするのを補助してあげるようにするととってもいいですね♪
<効果>
・背筋や臀筋、大腿四頭筋など、抗重力筋が鍛えられる
→姿勢が良くなる、遊びの幅が広がる(跳び箱や縄跳びなど)
・下腿三頭筋(ふくらはぎ)が鍛えられる
→凸凹した道などで踏ん張りを効かせて歩けるようになる
<+αポイント>
・トランポリンに立ってジャンプするのが難しい子は、座って弾ませてもらうのでもOK!
→揺れているところで座っている姿勢を保つだけでも、体幹筋を鍛える効果があります。
※環軸椎亜脱臼があるお子さんなどは揺れの強さに気をつけて下さい。
⑤ボール遊び
ボールで遊ぶのもメリット尽くし!楽しみながらトレーニングしちゃおう!
野球のように投げてもいいし、下の絵のように投げてもいいです。
蹴るならサッカーのようにやってみましょう!
<効果>
・腹筋群(腹直筋、腹斜筋)が鍛えられる
→姿勢が安定しやすくなる
・片足立ちで身体をコントロールする練習になる
→階段や坂を登るときに活かされる
<+αポイント>
・大きいボールで遊ぼう!
→大きい・重いボールの方が負荷が上がるため、より筋トレになります!
・思いっきり投げる・蹴る
→遠くまでボールを飛ばそうとすると動きが大きくなるため効果UP!
まとめ
いかがでしたか?
ゴンも療育病院で働いているときにたくさん行ってきたものを紹介しました。
姿勢の調節などは理学療法士のような専門職に任せた方がいいですが、今回紹介したような運動はぜひご家庭でもやっていただきたいです!(ケガには十分ご注意ください)
ダウン症以外のお子さんにもおすすめの運動なので、ぜひ周りの方に広めてください♪
それでは今回はこの辺で!