子育て!PT・STのブログ

発達に悩みがあるお子さん、その親御さんに向けたブログです。医療、保育の専門職としての視点から書いています!

トイレトレーニングのコツ!

トイトレっていつから始めたらいいの?

 

どうやって教えたらいいか分かんない…

 

トイトレの“いろは”教えます!

 

 

こんにちは!

 

理学療法士、保育士のゴンです!

 

今回は、「これができたら本当に助かる!」トイレトレーニングについてです!

 

1回あたりに要する時間は食事などより短いものの、1日に何度も行うオムツ替え。

 

慣れないうちはオムツを変える際に服を汚してしまったり、嫌がられてなかなか進まなかったり、育児でも大変な日常生活動作ではないでしょうか。

 

そんなオムツ卒業に向けて行うトイレトレーニング(トイトレ)の時期やコツなどについて解説していきます!

 

 

いつから始めるの?

いつから始めたら良いかはお子さんの個人差や、ご家庭の環境などによって左右されると思います。

 

 

<子どもの発達>

お子さんの発達面で言うと、

・1人でトイレに歩いていき、安定して座ることができる。→運動機能

・「○○するの?」などの簡単な問いかけに応じることができる。→認知機能

はできた方がいいでしょう。

 

1人歩きは大体1歳以降、問いかけに応じられるのは1歳半以降であることが多いので、2歳近くになってきたら始めても良さそうですね。

 

データとしては2歳〜2歳半に始めることが多いようです。

 

また、イヤイヤ期に入ったばかりの時期にトイトレを開始するのには難しさがあるかもしれません。

 

 

<ご家庭の環境>

トイトレには労力もかかるため、ご家族の方の精神的・時間的余裕があることも大切です。

 

『子どもの気持ちを尊重してトイレに行かせたいけど忙しくて無理!』

『下の子が生まれたばかりでそこまでする余裕がない』

などの場合は少し待った方がいいかもしれません。

 

お子さんの発達は何歩か進んだり戻ったりを繰り返すので、それを許容できるだけのゆとりがある時期に始められるといいですね♪

 

 

<オススメの季節>

季節で言うとオススメなのは春〜夏ごろになります。

 

理由は“薄着の方が大人も子どもも操作しやすい”からです。

 

なるべく失敗しにくい環境で始められるといいですね♪

 

あと、洗濯物が乾きやすいというのも大事なポイントです。

 

 

 

どうやって教えるの?

大まかに次のステップに分けてお話します。

①トイレを知る

②トイレに行って座ってみる

③「トイレ行きたい」を引き出す

④トレパンを履いてみる

⑤お家以外でも挑戦!

 

 

①トイレを知る

まず最初のステップは「トイレを知る」です。

 

おむつをしている子はパパやママがしているところを覗くぐらいしか、トイレに関わったことはないのではないでしょうか(一緒に入ることもありますかね?)。

 

トイレで用を足す前に、トイレの存在を知り、トイレに慣れることが必要です。

 

未知であるトイレは狭いし、水が流れる大きな音がするし、意外と怖がるお子さんも多いのです。

 

何をするわけでもなくパパママと一緒に入ってみたり、絵本や動画などでトイレについて知っていくのもいいと思います。

 

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②トイレに行って座ってみる

トイレの存在を知り、抵抗感がなくなってきたら便座に座ってみましょう。

 

おまるや補助便座などもいいと思います。

 

ここでもしできるなら実際に排泄してもらってもいいですが、無理にさせようとする必要はありません。

 

嫌なら座らなくてもいいし、ズボンを履いたまま座ってみるだけでもいいでしょう。

 

まずはトイレに慣れることに重点をおきましょう。

 

なので、なるべく明るく清潔なトイレにしておけるといいですね。

 

 

段々と慣れてきたら行く頻度を増やし、食後や起きた後、寝る前など時間を決めてトイレに行ってみましょう。

 

実際に排泄にもチャレンジし、少しでもできたら大いに褒めます!

 

「わ!出たね!スッキリしてよかったね」などポジティブな声かけを心がけ、失敗しても怒らないようにします。

 

トイレに行けただけ、ズボンを脱いで座れただけでも「がんばったね!」と褒めてあげましょう。

 


 

 

 

 

③「トイレ行きたい」を引き出す

ある程度規則的にトイレに行く習慣がついてきたら、お子さんから「トイレ!」と言ってもらえる段階を目指しましょう。

 

「ご飯食べ終わったら何するんだっけな〜?」ととぼけたふりをして「トイレ行かなきゃ!」と言ってもらうのもいいかもしれません。

 

お子さん自身に「トイレに行きたい」と思ってもらうことが、トイレ自立には欠かせません。

 

“食後にトイレ行けたらシールがもらえる”などのご褒美を使いながら習慣化させていってもいいですね♪

 

 

 

④トレパンを履いてみる

トイレが習慣化し、成功率が上がってきたらお家の中ではトレーニングパンツにチャレンジしてみましょう。

 

いきなり1日通してトレパンは大変なので、日中や午後だけなど、時間を区切って練習してみましょう。

 

 

レーニングパンツとは普通のパンツより層が多い(厚い)パンツで、防水シートが入っているものもあります。

 

これを履くことで、「あ、今パンツ濡れたな」「濡れちゃって気持ち悪いな」という感覚になることができます。

 

不快感を覚えたことで「ちゃんとトイレに行ってしなきゃ」という気持ちになれたら大成功です。

 

お子さんが自発的にトイレに行けたら大いに褒めてあげましょう。

 

また、この時期が一番パンツやズボンを濡らすことになるかもしれません(トレパンは乾きにくいです…)。

 

お子さんが自信をなくすことがないよう、「濡れちゃったけど気づけたんだ。すごいね!」とポジティブな声かけをしてあげましょうね♪

 


 

 

 

⑤お家以外でも挑戦!

トレパンにも慣れ、お家ではほぼ成功できる段階になったらお外でも挑戦です。

 

いざという時のため、濡れてもいいように準備をしてから行きましょう。

 
お外に出た時の方が活動量が増えてふとした時に出てしまったり、目に映るものに意識がいっっておしっこの溜まり具合に意識がいきにくくなったりするため難易度が上がると思います。
 
また、ある程度排泄を我慢できる必要も出てくるため、家にいる時よりも早く「トイレに行きたい」と伝えることも求められます。
 
時折「ここトイレあるけどどう?」などと確認しながらお出かけしてもいいかもしれません。
 
 

 

おねしょ

夜寝ている間、意識的におしっこを我慢することは難しいので、おねしょをしなくなるには身体的な発達が必要です。

 

具体的には、・膀胱が大きくなり、朝まで尿を溜められるようになる。・抗利尿ホルモンであるバソプレシンがしっかりと分泌されること。この二つが必要となってきます。

 

日中はトイレでできているけどおねしょをしてしまう場合には、夜間オムツを使用しましょう。

 

朝オムツが濡れていないことが続けば、パンツに移行していくと良いでしょう。

 

しばらくは防水シーツを使用すると便利です。



 

まとめ

いかがでしたか?


トイレができるようになると一気にお兄さん・お姉さんになったような気がしますよね。


一旦トイレでできるようになっても「このテレビ観てたい!」「まだあそんでたい!」などと遊びに集中しすぎてしまった場面などでつい出てしまうこともあるでしょう。

 

そんな時も叱ったりせず、「次から、トイレ行きたいときはテレビは録っておこうか」「トイレ行ってきたらお菓子食べよう」なんて優しく促してあげられるといいですね。

 

トイレに行けたらシールやスタンプがたまる、なんてのも効果的です。

 

他のお子さんと比較することなく、一進一退でいいんだと思いながらトイトレを進められるといいかなと思います。

それでは今回はこの辺で!