子育て!PT・STのブログ

発達に悩みがあるお子さん、その親御さんに向けたブログです。医療、保育の専門職としての視点から書いています!

感覚って色々ある…!

こんにちは!

 

理学療法士、保育士のゴンです!

 

今回は感覚についてのお話です。

 

「感覚」と一口に言っても、様々なものがあり、分類されています。

 

まず大きな分類として、

・特殊感覚

・体性感覚

・内臓感覚

の3つに大別できます。

 

では、それぞれの説明をしていきます。

 

 

 

特殊感覚

 

 

特殊感覚はよく言う“五感”に近いものです。

 

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡感覚、の5つです。

 

視覚=見る

聴覚=聞く

嗅覚=匂いを嗅ぐ

味覚=味がわかる

平衡感覚= 体の向き、動きがわかる

と、言い換えることが出来ます。

 

「辛いのは味覚じゃなくて痛覚だ!」なんて最近言いますが、実際その通りのようです。

 

味覚の基本は、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5種類だと言われています。

 

 

 

 

体性感覚 

 

体性感覚って聞いたことありますか?

 

ちょっとマニアックなんですが、「固有覚」もここに含まれています。

 

理学療法士のゴンからすると「固有覚」ではなく、「深部覚」の方がしっくりくる表現です。

 

あと、『固有』って他の感覚もそうですよね。

 

と、少し込み入りましたが、

固有覚=深部覚

として覚えておいて下さい。

 

皮膚感覚と深部覚の2つに分けられます。 

 

 

〈皮膚感覚〉

 

皮膚、つまり身体の表在で感じるものを皮膚感覚(表在覚)と呼びます。

 

皮膚感覚は4つに分けられます。

 

・触覚:触っているのがわかる。

・圧覚:圧力を感じる。

・痛覚:痛みを感じる。

・温覚、冷覚:熱い、冷たいのがわかる。

の4つです。

 

触覚と圧覚を合わせて触圧覚と呼んだり、[痛覚、温覚、冷覚]をひとくくりにして温痛覚としたりすることもあります。

 

 

 

 

〈深部感覚(=固有覚、固有受容覚)〉

 

感覚統合などに触れたことがある方はこの深部覚が気になるかもしれませんね。

 

また、少し分かりにくいものでもあるかもしれません。

 

深部感覚は4つに分けられます。

 

 

 

・位置覚

位置覚は主に関節で感じるものです。

 

関節の角度や手足の位置がわかったりするのが位置覚です。

 

関節の角度がわかるので例えば、

「目をつぶっていても鼻をかける」

というのも位置覚のおかげで出来ることです。

 

この位置覚は、視覚や平衡感覚とも関連し、空間認識機能を形成しています。

 

空間認識とは、自分の周りの空間がどのくらい広いか、壁までどれほどの距離かなどを感覚的に認識することです。

 

 

・運動覚

 

手足などがどの方向に動いたかわかるのが運動覚です。

 

関節の動きやその速さもわかります。

 

位置覚と合わせて、

体の動きを自分で知る

という働きをしています。

 

 

・抵抗覚

 

体に加わる抵抗がどの程度か感じるのが抵抗覚です。

 

 

・重量覚

 

重量を感じるのが重量覚です。

 

 

 

 

内臓感覚 

 

もっともマニアック?な内臓感覚です。

 

ゴンもよく知らなかった感覚です…

(PTはあまり勉強しない分野かも)

 

2つに分けられています。

 

・臓器感覚

 

臓器感覚は、

・空腹感

・のどの渇き

・尿意

などの感覚です。

 

・内臓痛覚

 

文字通り内臓の痛みを感じるものです。

 

内臓は、炎症があったり、引き伸ばされたりすると痛みが生じるようです。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

 

なんとなくわかっているもの、初めて見るものあったと思います。

 

特に深部覚(固有覚)のところは分かりにくかったかもしれませんね。

 

目をつぶった状態で

・目や鼻を触れるか、

・手を横に広げて人差し指だけを立て、手を閉じていき、左右の手の人差し指どうしを顔の前で合わせられるか

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こんな感じです(笑)

など試してみてください。

 

意外と出来ない人多いんですよ。

 

 

では、また!