ダウン症の子におすすめの運動5選!【お座りのためにできること】
なんか、発達がゆっくりな気がする…
いつになったら座ったりするのかなぁ…
こんな不安をお持ちの方、多くいるのではないでしょうか?
こんにちは!
理学療法士、保育士のゴンです!
今回は、だいたい首は座ったけど、座ったり寝返りしたりする前のお子さんにオススメの運動を5つご紹介します。
いわゆる“腰が座る”状態を目指すためにご家庭でも安全にできて、促しても損のない運動をお伝えします。
仰向けで手を合わせて遊ぶ
これは促さなくてもやる子も多いと思いますが、寝返りにもつながる運動です。
体幹を安定させようとし、胸やお腹に力が入るのでいい練習になります。
腕を上げるとその分重心が高くなるため、寝返りなどの運動がしやすくなります。
促し方としては、モビールやメリーなど上からぶらさがっているおもちゃがオススメです。
お子さんが触りやすい位置に来るように調節してあげ
てください。
お子さんが持って引っ張れる高さだとメリーが倒れてしまう、あんまり遠いと嫌になってないてしまう、などの可能性もあるので高さ設定はシビアかもしれません笑
ギリギリ触れない位置である程度頑張ったら触れるようにしてあげる、みたいにするといいかもしれないですね♪
横向き寝
仰向けで手を上げたり、寝返りに近い動きで左右に動くことができる段階になったら横向き寝にもチャレンジしてみましょう。
コロンと仰向けに戻りやすければ背中に枕を置いてあげましょう。
横向きに寝た状態で、お子さんが見やすい・触りやすい位置におもちゃを置いて遊んでもらいましょう。
下側の腕で体を支える、体幹をひねるなど、仰向けでは経験できない体の使い方が練習できます。
うつ伏せにならないように注意し、見守れる環境で行ってください。
on elbow
オンエルボー、うつ伏せで肘をつく姿勢のことです。
腕でも体重を支えることで、肩周りの支持性を高めるのに役立ちます。
片方の肘で体重を支え、もう一方の手でおもちゃを触るなどすれば体幹にも効く運動になります。
この姿勢はムリに促す必要はないので、自分からとれるようになったらやってみましょう。
腕の力がないのにこの姿勢を取らせると、呼吸もしにくくなるので注意が必要です。
air plain
エアープレイン、飛行機のことです。
うつ伏せで顔を上げて手を横に広げ、脚もえび反りするように伸ばした姿勢のことです。
これに関しては促す必要はないし、促したからといってするものでもないと思います。
できることは、顔を上げた時に正面に来るようおもちゃを置くことくらいです。
重力に逆らって体を反る、かなり筋力を使う運動なのでもしかしたら
「え?こんなことして大丈夫?やめさせた方がいいかな?」
と思うかもしれませんが、自然な運動なのでやめさせる必要はありません。
意識すべきことがあるとすれば“自然に任せる”べきかと思います。
一瞬座る
首も座って少しすると、大人が座らせてあげれば一瞬座っている姿勢を保てるようになるでしょう。
本人が嫌がらず、首がグラングランすることがなければたまにはやって良いでしょう。
首が座る時期と座り始める時期は隣接しているため、あまり無理に座らせる必要はありません。
自分でも座ろうとする動きが見られるようになれば、腰の横や後ろに枕などを置いて安定させ、座る練習をさせてもいいでしょう。
ただ、ここで意識したいのは『起き上がりの機会を損失させない』ことです。
起き上がりとは、寝た姿勢から座る姿勢に移行することです。
毎回大人が座らせてしまうと、座った姿勢は保てても自分で起き上がれない、という状況になりかねません。
仰向け→横向き寝→(うつ伏せ→)座るといった流れを経験することもとても重要なので、自分の力で座る姿勢まで持っていくのを見守る機会も設けておきましょう。
起き上がりをちょっと手伝ってあげる、の方がいい練習になりますね。
まとめ
いかがでしたか?
理学療法士などが発達の指標として見る、
・定頸(首が座る)
・座位獲得(座れる)
・立位獲得(立てる)
・歩行獲得(歩ける)
の2番目にくる座位、お座りについてできることを考えてみました。
総じて言えるのは、
過度に手伝うことなく、いろんな姿勢を取りたくなるようにおもちゃなどで促す
ことが重要だと思います。
お子さんにも保護者の方にも無理のない範囲で、いろんな姿勢を取れる環境づくりができるといいですね♪
背ばい(仰向けで移動する)が多いお子さん、筋緊張の高いお子さん、姿勢に左右差があるお子さんなどは上記の練習をするよりもリラクゼーションや座位保持装置の導入を検討した方がいい場合もあります。
心配な場合には専門家にご相談いただけたらと思います。
それでは今回はこの辺で、また!