子育て!PT・STのブログ

発達に悩みがあるお子さん、その親御さんに向けたブログです。医療、保育の専門職としての視点から書いています!

育児が大変!楽になる方法とは?

こんにちは!

 

理学療法士、保育士のゴンです!

 

育児って大変ですよね。

 

例え、周りから見ると順調そうでも、小さな悩みや不安があると思います。

 

今回は「あー!大変!!」と思いやすいタイミングについて分析し、対応を考えていきたいと思います。

 

 

 

言うことを聞いてくれない、やることが遅い

 

これ、多いですよね。

 

お子さんがふざけてしまうパターンもあるのですが、大人と子どもの考え方の差異が原因の場合もあるようです。

 

①お子さんがふざけてしまう場合

 

「着替えようね」と言ってもなかなか着替えない、着替え始めるけど途中で止まる。

 

分かっていてもイライラしてしまいますよね。

 

でも、 

ふざけている理由

考えたことありますか?

 

ふざける理由の中でも多いのが、注目を引くためです。

 

忙しそうにしているママやパパの気を引くため、できることをなかなかしなかったり、ママの声が聞こえないふりをしたりするのです。

 

注目引きのためにふざけている時の対処方法として、叱ってしまうのは好ましくありません。

 

注目を引きたくてふざける→ママが叱ってくれた[注目してくれた]

という誤学習に繋がってしまうからです。

 

叱るよりも「時計が2になるまでにできたらカッコいいんだけどなぁ」とか、「これ終わったらおやつの時間にしよっか」など、ポジティブな声かけの方が望ましいです。

 

 

あとは、普段からかまってあげる時間を作ることも大切です。

 

時間に余裕がある時はたくさんスキンシップを取るようにしてあげると、子どもも注目引きをする必要がなくなるかもしれません。

 

 

 

②大人と子どもの考え方の違い

 

例えば、現在13時、14時までにスーパーに行きたいとします。

 

大人であれば、

「今13時だから、着替えて、トイレ行って、13時半頃には家を出たいな」

「13時10分には着替え始めたいな」

「15時に帰って来れたら夕食作りがスムーズにいくな」

と考えます。

 

・やることを見通し、順序立てて整理

・時間の逆算

・行動の目的の明確化

など、たくさんの思考過程を経て行動の計画を立てます。

 

 

一方、お子さんは、

「このおもちゃ楽しい!やめたくない」

「なんのために買い物するの?」

「今が何時かなんて知らない」

といったことを考えていると思います。

 

 

見ているのの、考えているものが違うので、大人の尺度で話してしまうと上手くいきません。

 

なので、少しずつ伝えていけるといいですね。

 

・「時計の長い針が6になったら家出るから、そろそろおもちゃ片付けようね。」

・「家に食べるものないから、スーパーに買い物に行かないと。」

など、大人には分かりきった”前提”を伝えてあげましょう。

 

 

 

寝てくれない

 

寝てくれないの、本当に大変ですよね。

 

子どもも、眠いのに寝れないみたいな状態だとなんだかかわいそうにも思えます。

 

寝てくれない理由は様々だし、その理由を探り当てるのも大変です。

 

なので、寝るためにできる工夫を羅列してみようと思います。

 

これかな?と思うものから順に試してみて下さい。

 

①タオルで包む

お子さんの全身をバスタオルなどで包んであげます(顔は出して下さいね)。

 

安心するのか、ぐっすり寝てくれることがあります。

 

②なるべく高い位置で抱く

高度センサーってありそうですよね(笑)

 

立って抱くと静まるのに、座ると泣く…大変です。

 

ずっと立っているのは大変なので、

・壁にもたれて立つ

・椅子に座る(なるべく高いもの)

・抱っこ紐を使う

などの工夫をしましょう。

 

③音楽をかける

YouTubeなどでも「子ども 寝る 音楽」などと検索するとたくさんの動画が出てきます。

 

何曲か試してみて、お子さんが落ち着くものを探してみて下さい。

 

注意点としては、通知音が鳴らないようにすることです。

 

普段より音量を上げると思うので、通知音が「ピロン♪」と鳴るとお子さんが起きてしまうことがあります。

 

マナーモードにしたり通知を切ったりして下さいね。

 

 

④お腹を撫でたりトントンする

お腹を撫でてあっためると眠くなることがあります。

 

あとは、優しく胸〜お腹、背中をトントンしてあげると寝やすくなることもあります。

 

トントンする時には、

・思っている以上に優しくする

・ゆったりとした一定のリズムにする

ことを心がけてみて下さい。

 

⑤頭やおでこを撫でる

頭やおでこを撫でることで寝やすくなる子もいます。

 

あとは、おでこから眉間にかけてをなでなでし、瞼を閉じるように誘導するのもありです(笑)

 

瞼を閉じるように誘導しつつ、目の前に手をかざして暗くしてあげると寝る子も多いです。

 

 

泣き止まない

 

空腹、眠い、排泄、体調不良など、生理的な問題があればそれを取り除くことが先決です。

 

 

なので、それ以外の時について考えます。

 

激しく泣いている時は、落ち着くまで待つのもいいと思います。

 

泣いている時に何を言っても聞けませんし、泣くのを助長させる可能性もあります。

 

 

そうは言っても外出中に泣き止まなかったら他人の迷惑になるし…

 

そんな時には場所を変えて(なるべく刺激の少ないところがよいです)落ち着くのを待つと良いと思います。

 

薄暗い、静か、適温・適湿のところが望ましいです。

 

泣き止んだ後には、泣く前にどのような行動をしていたのか思い出してみて、何が泣くことの要因になったのか考えて、次回どうすればそうならないのか対策を考えてみましょう。

 

言葉が分かるお子さんだったら、本人に聞いてみても良いですね!

 

お子さんと話し合って、どうすればよかったのか解決策を見つけていけるとベストですね!

 

 

まとめ

 

今回は、子育てをしている上でつい「イラッ」としてしまう場面についてまとめてみました。

 

他にも「こんな時が大変!」という場面があれば、ぜひ教えて下さい!

 

それでは、また!

 

YouTube始めました!

こんにちは!

 

理学療法士、保育士のゴンと、

言語聴覚士のちぃです!

 

今回、YouTubeチャンネル立ち上げました!

 

https://youtube.com/channel/UCsIZDDzKyHgXevL2bVe8EXw

 

 

なぜ始めたか?

 

年齢関係なく、人にはそれぞれ得意な感覚があります。

 

文章を見るのが得意、音声で聞かないと理解しにくい、文章と音声の両方があると分かりやすいなど。

 

YouTubeでは文字、音声の両方で情報が取り入れられるので、分かりやすい方もいると思うので始めました!

 

 

内容としてはブログをベースに、分かりやすいよう例え話などを足しながらお話しています♪

 

ちなみに、可愛い動物の指人形になってお話します(笑)

 

 

ぜひ、ブログとあわせて見て頂き、理解を深めて欲しいです!

 

 

始めたてで至らない点もあると思いますが、善処してまいりますので、ぜひチャンネル登録お願いいたします!!!

 

以上、ご報告とお願いでした!

 

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室内でできる!体幹トレーニング!

こんにちは!

 

理学療法士、保育士のゴンです!

 

 

まだまだステイホームの期間は続きそうですね。

 

外に行けないと遊びの幅も狭まります。

 

特に体を動かして遊ぶ機会は激減しますよね。

 

 

そこで!

今回は家の中でもできて、体幹を鍛えられる運動遊びを提案したいと思います。

 

ぜひ、お子さんと一緒に楽しんでみて下さい!

 

 

 

手押し相撲

 

お子さんと手押し相撲したことありますか?

 

というか、最近のお子さんはあまりしない遊びかもしれませんね。

 

2人が向き合って立った状態で、手だけで押し合う相撲です。

 

普通は互いの手が 離れているところから開始し、相手の手を押したり、その手を避けたりしながら楽しむものです。

 

ですが、このやり方だと手は痛いし、そもそもリーチの長さが違うので勝負にならないことも多いです。

 

なので、

最初から手を合わせておく。

 

身長差が大きい場合は、

親御さんは膝立ちになる。

・2人とも座ってやる。正座や、ベンチにまたがってやると最高です。

 

などの工夫をするといいでしょう。

 

対戦中は、

・子どもには肘を伸ばしてもらう。

・子どもの背中が丸まったり、反りすぎたりしないようにする(言う)。

・「わー!強いね!パパ(ママ)負けちゃいそう!」など言いながら楽しむ。

などしてみて下さい。

 

肘を伸ばし、体幹の力だけで押す方が鍛えられます。

 

 

 

ハイハイレース

 

 

先日のこの記事でも書きましたが、ハイハイは体幹を使う運動です。

kosodateptst.hatenablog.com

 

工夫として、

・枕などで凸凹のコースを作る。

・家の階段を登るコースで行う(落ちないようお子さんの下からついていってあげて下さい)。

などがあります。

 

平地から凸凹道、階段に変えることで、ハイハイの難易度(体幹への負荷)を高めることができます。

 

別に「今からハイハイレースします!よーいスタート!」としなくても、布団などでじゃれている時に「パパ(ママ)の上、ハイハイで乗り越えてっていーよ!」など自然に遊ぶのもありだと思います(親御さんも腹筋に力を入れてトレーニングです笑)。

 

立派なコースが作れなくてもいいので、気軽にやってみて下さいね。

 

 

 

雑巾掛けレース

 

乾いた雑巾でもいいので床の雑巾掛けをしてもらいましょう。

 

廊下やリビングなど広いスペースがあれば、タッタッタッと駆け抜けてもらうのもいいですね。

 

それが危ない場合などは、四つん這いの姿勢で、片手で床を拭くのでもいいと思います。

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そう、これも四つん這いなんです。

 

イラストではお尻の位置が低いですが、ハイハイの姿勢でやることもできます。

 

ハイハイをしながら雑巾掛け、結構ハードです(笑)。

 

「どっちの雑巾が汚くなるか競争ね!」など言葉をかけ、競う形にすると楽しめるかもしれません。

 

 

まとめ

 

今回は3つの運動を挙げてみました。

 

安全に、楽しく、できる範囲で遊んでみて下さい。

 

やってみての感想や、疑問点などコメントお待ちしております。

 

 

では、また!

 

 

ハイハイって…大事?

こんにちは!

 

理学療法士、保育士のゴンです!

 

今回は、ハイハイの大切さやその要素を考えていきたいと思います。

 

ただ何となく「ハイハイって大事らしいよ」

というより、

「ハイハイするとこんないいこともあるらしいよ!」

の方がいいですよね。

 

親戚や知り合いのお子さんに会った時など、豆知識として教えて広めて頂けたら嬉しいです。

 

 

 

ハイハイってどんなの?

 

大体分かりますよね…?笑

 

一応確認です!

 

ハイハイ前後の発達については過去記事も参考にされてみて下さいね。

 

kosodateptst.hatenablog.com

 

ハイハイは、ずり這いが上手になってきた生後8−10ヵ月ごろ始まる運動です。

 

 

 

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手のひらと足(膝から下)が床についた姿勢、四つん這いの姿勢で行われます。 

 

正座のようにふくらはぎとお尻がくっつくことはなく、お尻が高い位置にあり、胴体が床とほぼ平行になっている ことが多いです。

 

 

右手と左足、左手と右足…と前に動かして移動します。

 

し始めた頃は手足の出し方がバラバラですが、段々と規則的な動きになり効率が上がっていきます。

 

 

ずり這いとの大きな違いは、お腹が床から離れていることです。

 

ずり這いの時はお腹にかかっていた体重も、手と足で支えなくてはいけないので大変です。

 

でも、その分床との摩擦が減るので移動しやすくはなります。

 

 

あとは、ずり這いよりも目線の位置が高くなります。

 

目線の位置も重要で、知的発達との関連性も高いと思います。

 

自分で移動できることで色んなものを自分の意志で見に行けるようになり、興味関心の広がりが期待されるんです。

 

 

なんで大事なの?

 

ハイハイが大事な理由は3つあります。

 

体幹が鍛えられるから

②交互運動の練習になるから

③手の平を広げる練習

 

 

体幹が鍛えられるから

 

ハイハイの姿勢、四つん這いって、体幹レーニングの時にとったりしますよね。

 

四つん這いで体幹を真っ直ぐにするのって結構大変なんですよね。

 

低負荷なので大人だと簡単ですが、赤ちゃんには大変です。

 

なので、腰が反った姿勢でハイハイしている赤ちゃん多いんです。

 

慣れてくると段々と背中が真っ直ぐになってきます。

 

 

四つん這いの姿勢で背中を丸めたり、腰を反ったりしてみて下さい。

 

意外と腹筋使いますよ。

 

 

あと、ハイハイで移動すると体幹がひねられます。

 

そのため、腹筋や背筋を使ういい練習になります。

 

体幹を縦に曲げ伸ばしだけでなく、ひねる動きもあるので、のちの歩行の練習にもなっています。

 

歩く時って、右手と同時に左足を出すので体幹が捻られますよね。この練習になるわけです。

 

 

 

②交互運動の練習になるから

 

まず、交互運動というのは、

 左右交互に体を動かすこと

と言えます。

 

ハイハイでも手足とも、右⇄左と動かしますよね。

 

これ、何かと似ていませんか?

 

 

そう。先ほどもでた“歩行”です。

 

 歩く時も手を交互に振り、足を交互に出しますよね。

 

ハイハイで交互運動が上手になっていると、歩く時もスムーズに手足を動かせると言われています。

 

 

 

 

③手の平を広げる練習

 

普通に遊んでいると手の平を開くってこと、あまりないんですよね。

 

手の平を床につき、体重をかけて広げる。

 

意外と貴重な機会かもしれません。

 

ハイハイをしていると、時には手の指で踏ん張ることもあります。

 

そんなことをしながら、手の使い方も学んでいくんですね。

 

手でも体重を支えることで座れるようになったり、つかまり立ちができるようになったりなど、他の姿勢や運動にも活かされていきます。

 

 

 

まとめ

 

ハイハイについてさらっとまとめました。

 

全ての運動が大切ですが、中でも要素の多いハイハイをピックアップしてみました。

 

子どもが「ハイハイしてあそこまで行きたい!」と思うような環境を作ってあげられたら素敵ですね。

 

 

今回はこの辺で!また!

感覚って色々ある…!

こんにちは!

 

理学療法士、保育士のゴンです!

 

今回は感覚についてのお話です。

 

「感覚」と一口に言っても、様々なものがあり、分類されています。

 

まず大きな分類として、

・特殊感覚

・体性感覚

・内臓感覚

の3つに大別できます。

 

では、それぞれの説明をしていきます。

 

 

 

特殊感覚

 

 

特殊感覚はよく言う“五感”に近いものです。

 

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡感覚、の5つです。

 

視覚=見る

聴覚=聞く

嗅覚=匂いを嗅ぐ

味覚=味がわかる

平衡感覚= 体の向き、動きがわかる

と、言い換えることが出来ます。

 

「辛いのは味覚じゃなくて痛覚だ!」なんて最近言いますが、実際その通りのようです。

 

味覚の基本は、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5種類だと言われています。

 

 

 

 

体性感覚 

 

体性感覚って聞いたことありますか?

 

ちょっとマニアックなんですが、「固有覚」もここに含まれています。

 

理学療法士のゴンからすると「固有覚」ではなく、「深部覚」の方がしっくりくる表現です。

 

あと、『固有』って他の感覚もそうですよね。

 

と、少し込み入りましたが、

固有覚=深部覚

として覚えておいて下さい。

 

皮膚感覚と深部覚の2つに分けられます。 

 

 

〈皮膚感覚〉

 

皮膚、つまり身体の表在で感じるものを皮膚感覚(表在覚)と呼びます。

 

皮膚感覚は4つに分けられます。

 

・触覚:触っているのがわかる。

・圧覚:圧力を感じる。

・痛覚:痛みを感じる。

・温覚、冷覚:熱い、冷たいのがわかる。

の4つです。

 

触覚と圧覚を合わせて触圧覚と呼んだり、[痛覚、温覚、冷覚]をひとくくりにして温痛覚としたりすることもあります。

 

 

 

 

〈深部感覚(=固有覚、固有受容覚)〉

 

感覚統合などに触れたことがある方はこの深部覚が気になるかもしれませんね。

 

また、少し分かりにくいものでもあるかもしれません。

 

深部感覚は4つに分けられます。

 

 

 

・位置覚

位置覚は主に関節で感じるものです。

 

関節の角度や手足の位置がわかったりするのが位置覚です。

 

関節の角度がわかるので例えば、

「目をつぶっていても鼻をかける」

というのも位置覚のおかげで出来ることです。

 

この位置覚は、視覚や平衡感覚とも関連し、空間認識機能を形成しています。

 

空間認識とは、自分の周りの空間がどのくらい広いか、壁までどれほどの距離かなどを感覚的に認識することです。

 

 

・運動覚

 

手足などがどの方向に動いたかわかるのが運動覚です。

 

関節の動きやその速さもわかります。

 

位置覚と合わせて、

体の動きを自分で知る

という働きをしています。

 

 

・抵抗覚

 

体に加わる抵抗がどの程度か感じるのが抵抗覚です。

 

 

・重量覚

 

重量を感じるのが重量覚です。

 

 

 

 

内臓感覚 

 

もっともマニアック?な内臓感覚です。

 

ゴンもよく知らなかった感覚です…

(PTはあまり勉強しない分野かも)

 

2つに分けられています。

 

・臓器感覚

 

臓器感覚は、

・空腹感

・のどの渇き

・尿意

などの感覚です。

 

・内臓痛覚

 

文字通り内臓の痛みを感じるものです。

 

内臓は、炎症があったり、引き伸ばされたりすると痛みが生じるようです。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

 

なんとなくわかっているもの、初めて見るものあったと思います。

 

特に深部覚(固有覚)のところは分かりにくかったかもしれませんね。

 

目をつぶった状態で

・目や鼻を触れるか、

・手を横に広げて人差し指だけを立て、手を閉じていき、左右の手の人差し指どうしを顔の前で合わせられるか

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こんな感じです(笑)

など試してみてください。

 

意外と出来ない人多いんですよ。

 

 

では、また!