手の動きは複雑!
こんにちは!
理学療法士、保育士のゴンです!
今回は生きていく上で重要な
【手の動き】
についてのお話です。
お子さんであれば、
・おもちゃで遊ぶ
・絵(字)をかく
・ご飯を食べる
などに関わってきます。
ちなみに、
手の動きを専門としているのが
『作業療法士』
です。
ゴンが持っている資格『理学療法士』の兄弟みたいなものです。
また、作業療法士さんについてもまとめようと思います!
では、解説に入ります。
今回は、
・手の構造
・手の運動発達
・手にいい遊び
を解説していきます。
手の構造
手は小さな身体部位ですが、指が5本あり様々な運動を可能にするため複雑な構造になっています。
手の骨何本あるか知ってますか?
実は…27個もあるんです!
指の骨は数えると分かるかもしれませんね。
親指は他の指より1本少ないです。
骨がたくさんあるということは、関節も多くなります。
多くの関節があるおかげで、微細な運動が可能になるんですね。
指の骨に加えて、手根骨(しゅこんこつ)と言われる手のひらの下の方の骨があります。
学生なんかは、
『父さんの月収大小あるが、頭を使って有効に使えよ』
なんて手根骨を覚えたりします。
ちょっと面白いですよね(笑)
筋肉や神経、靭帯などは複雑すぎるので割愛します。
ちなみに筋肉は、肘の近くから出ているものもあれば、手のひらだけでおさまっているものもあり、微妙な握り方の差で使う筋肉が変わってくることもあります。
手のひらだけでも3本の神経が走っています。
骨も筋肉も多いので、靭帯もたくさん必要です。
興味のある方は、解剖図など見てみて下さいね。
テノデーシスアクション
これだけ説明しておきます!
テノデーシスアクションは別名、
『腱固定作用』とも言います。
手首の角度と指の運動が関係するというものです。
手首を手の甲の方に曲げると指は曲がります。
手首を手のひらのほうに曲げると指は伸びます。
何かを握る時は手首を手の甲に曲げた方がやりやすくなります。
例えば、ドアノブを回す時、コップを持つ時など、手首は手の甲側に曲がっていることが多いです。
手の運動発達
0ヵ月:手のひらを触られると自然と握り返す(把握反射)
3ヵ月:手のひらにおさまるものを持つ
6ヵ月:手のひら全体で握るようになる<鷲掴み>
9ヵ月:意図的に手を開き、握ったものを離す。
12ヵ月:物をつまむ(親指、人差し指、中指の3本で)
18ヵ月:手首を回す(手を捻る)
大体1年で物がつまめるようになり、2歳までにどんどん上達していきます。
手にいい遊び
・ボール遊び
ボールは生後半年過ぎくらいになると遊べるようになってくると思います。
空気が入ったものやスポンジ製のものなどたくさんの種類があります。
下のもののように穴がたくさん空いていて、子どもでもつかみやすいものもあります。
いろんな感触を知れると良いですね。
また、ボールを追いかけることでずり這いやハイハイなどの移動も促せます。
・洗濯バサミ
1歳を超えたらチャレンジしても良いかもしれません。
画用紙にライオンの絵を描き、その周りに黄色い洗濯バサミ[たてがみ]をつける、なんてよくやります。
上手くつまむことに加え、良いタイミングで離すことも必要なので難しいです。
つまみやすいかたさの洗濯バサミで遊びたいですね。
・コイン入れ
おもちゃでも、実際の貯金箱でも行えます。
つまむのがかなり難しく練習になります。
また、洗濯バサミ同様、離すのも難しい運動です。
・ひも通し
ひもにビーズなどを通す遊びです。
小さなビーズも、ひももつまむのが難しいので、2、3歳以降が対象になるかと思います。
ですが、ひとつの作品を作れるので、特に女の子は楽しんで行える遊びです。
まとめ
さらっと手についてまとめてみました。
正直、手の構造や運動は複雑なので覚えるのは大変です。
ですが、「大体1歳で、物がつまめるようになる」と覚えていたら良いかなと思います。
ご要望があれば、より詳細なものも書きたいと思います。
それでは、また!