言葉の発達!いつ頃しゃべる?
こんにちは、言語聴覚士のちぃです!
今回は「ことばの正常発達」についてお話していきます。
言葉には「表出言語」と「理解言語」があります。
「理解言語」とは言われたことを理解する言葉です。
「表出言語」とは相手に伝える為の言葉です。
言葉の発達にはまず、「理解言語」がある程度蓄えられてから「表出言語」に繋がります。
その蓄えられた「理解言語」の数がある一定数を超えるとおしゃべりを始めるのですが、それが大体1歳前後と言われています。
では、1歳まで子供はおしゃべりしてないんでしょうか?
そんなことはありません!!
赤ちゃんの鳴き声や「あーあー」「ばぶばぶ」という発声も立派なおしゃべりなんです。
ではここで年齢別に言葉の発達をみていきましょう!
一般的に年齢に対応した言葉の発達は以下の通りといわれています。
生後0ヶ月~2ヶ月頃:「あー」「うー」といったいわゆる母音様の言葉
4ヶ月頃:「まー」「ばー」といった子音と母音を組み合わせた言葉
6ヶ月頃:「ままま」や「あうあう」等音を組み合わせた言葉
7ヶ月頃:指さしが見られるようになる
1歳頃:「マンマ」や「ぶーぶ」等、単語を話始める
2歳頃:「ぶーぶ いた」「ママ だっこ」等、2単語を繋げて話し始める
「なに?」の疑問詞を使い始める
3歳頃:「赤い 車 いた!」等、3単語を繋げて話し始める
4歳頃:その場のことについて説明ができるようになる
5歳頃:仮定や過去の話をできるようになる
発音が概ね明瞭になる
ザックリですがこんな感じです。
会話自体成立するのは3歳頃からで、大人と同じように会話出来るようになるのはだいたい5歳以降かなぁと言う感じです。
これは概ねなので、参照程度にしてください
「1歳なのにまだ言葉が出てこない!!」と焦って躍起になってピリピリしてしまうのが1番の問題です!
子どもはセンシティブ、すぐに感じ取ります!!
その子それぞれのペースがあるので、あくまで指標としてご参照ください😊
このように、子どもはいわゆる「おしゃべり」を始める前から私たちに語りかけてくれているんです。
ママをみて「あー」と言ったら「ママだよ」とか「ここにいるよ」等声をかけてあげたり、オムツを替えてる時に「ばー」といったら「うんち出たね〜」「スッキリしたね〜」等状況にあった言葉をかけてあげたりして「理解言語」を増やしてあげてください。
この際の注意点としてはあくまで子どもと関わっている中でという事、声音は明るく優しく、ゆっくり話しかける事です。
たくさん関わっていく中で、子ども達は物には名前があるんだ、伝えるためには「言葉」が必要なんだということに気づいていくはずです。
また、ある時期から指さし行動が増えてくると思います。
このような行動がみられたら、子供が何を指さしているのか大人が見極めて、その物の名前を教えてあげてください。
例えば、車を指さしていたら「ブーブだね」等です。
そうすると子ども達は
『そうか、あれは「ブーブ」って言うんだ』
と学び「理解言語」を増やしていくのです。
指さしの時期を超え、単語が出てきた時には、子供が言った言葉を広げてあげてください。
子供が「ブーブ」と言ったら「ブーブだね」と返すだけでなく「赤いブーブだね」とか「ブーブ走ってるね」とかその言葉に関連する「理解言語」を増やしていきます。
そうすることで、次の2単語を繋げて話すことに繋がっていきます。
たくさん話しかけてあげて「理解言語」を増やしてあげてください!
でも話しかけるって言っても上手くできるかな……
なんて意気込まなくても大丈夫です!
日常の中で、できる範囲で構いません。
一方的に言葉を浴びせるのではなく、子ども達が興味を持ってるものを一緒に楽しく遊ぶたけでもきっとたくさん言葉かけができると思います。
大切なのは、
「子ども達と一緒に楽しい時間を過ごす」
ということです。
経験の中で子ども達は言葉を覚えていくものです。
今回は言葉の発達について少しお話ししました。
何度も言いますが、あくまで「子どもの興味」を大切にしてあげてください。
私たち大人だって興味のないものを覚えるの、大変ですよね😊
そしてこの上記の言葉の発達では「聞こえている」のが大前提になります。
気になる方はまず耳鼻科等で聴力検査をしてみてもいいかもしれません!
では、今回はこの辺で!