ADHDの子にはどう対応したらいいの!?
こんにちは!言語聴覚士のちぃです。
今回は!
ADHDの概要編【ADHDってよく聞くけど…】に続き、ADHDの子にどう寄り添っていけば良いかについて考えていきます!
以前ADHDの子について「注意の向け方が苦手」と書いていました。
周りに注意を向けることや、注目すべき所を選択して注目すること、集中して何かに取り組むこと等は苦手さでよく挙げられます。
上記のことが苦手だとどんなことが起こるのか…
例えばですが、
・周りに注意を向けることが苦手→他者意識が乏しい→周囲の人は自分と同じ考えであると思ってしまう→自己中心的な発言や行動になりがち。
・注目すべき所を選択して注目できない→先生の話を聞けず大事な指示を聞き逃してしまう→指示に従えない、行動が遅れる→本人はよく分からないまま怒られる。
・集中して何かに取り組むことが難しい→課題を最後まで時間内に終わらせられない→中途半端で終わる→達成感を得られない→自己満足感、自己肯定感を高められない。
などなど…まだまだきっと沢山あります!
では、いわゆるADHDと呼ばれる子達には一体どういう対応をしていけばいいのでしょうか…
ADHDの場合、状況を考えるだけの余裕がなくなることがあります。
なので、行動する前にいったん「待つ」ということが大切です!
突発的に行動するのではなく、物事は様々な状況の積み重ねで成り立っているということを理解していく必要があるのです。
また、わけも分からず怒られることが多いのに、褒められることが少なく、例え言葉で「すごいねー!」と褒められてもそれを実感するのが苦手だったりします。
良い行動ができたらシールを貼るといった目で見て分かりやすいいわゆる「ご褒美」があると実感しやすくなります!
ADHDの子は忘れっぽいので、言葉よりも目で見てなおかつ消えずに残っている情報の方が満足感を得ることができます!
そして最も大切なこと、それは環境設定で注目すべき所を明確にしてあげる事です!
例えば話を聞いて欲しいなぁと思った時には、名前を呼んで注意を向けることや、話者以外の刺激を無くす、隠すことです!
例えば私の場合は訓練室内で使わない余計なイスや飾り、ゴミ箱といったものは外に出したりタオルで隠したりしています。
その他にも苦手な事としてよく挙げられるのは順序だてて話すことや一貫性を持って話すこともよく挙げられます。
そういった時には、大人が一緒に話を整理して見本をみせてあげるとよいです。
起承転結がハッキリしている絵本を一緒に読んで「物事には前後の繋がりがある」ということを一緒に勉強していくのもいいですね!
他にもたくさんあると思いますが、今回はここまでにしたいと思います。
いくつか挙げましたが、ADHDといっても一括りにできません。
大切なのは「何をどうした時にその行動に出たのか」ということを分析し、考えていくことです(これはADHDだけでなく子育て全てに言えることだと思いますが)。
是非お子さんをじっと観察して見てください。
意外とすぐそこにヒントがあったりするものです。
以上です!
それでは、また!